KIOICHO Eng.

株式会社イーウェルのエンジニアが社内エンジニア系イベント等の情報を発信するブログです。

オフショア開発つづけてます

あけましておめでとうございます!(Chúc mừng năm mới !)

本年もよろしくお願いします。

今回は開発第1部開発Gがオフショア開発について約1年ぶりにご報告したいと思います。

(ですので、ベトナム語でも新年のあいさつをしてみました)

ベトナムのお正月のお祝いは旧正月にするのでまだ先ですが)

前回、このブログでオフショア開発に取り上げたのは2016年11月…それから1年余り… 読み返してみると遠い昔のようです。

オフショア開発を開始し1年と5か月経って感じたことを徒然と書きたいと思います。

  ○日本側(オンサイト)で働いてくれるベトナム人エンジニアを動員して…よかった

 オフショア開発1年間の取り組みで一番よかったと思うことは 私たちのいる東京のオフィスで一緒に働いてくれるベトナム人エンジニアの方に来てもらったことです。 ベトナム人とはいっても、日本で数年働いた経験があり、日本語が堪能な方ですが。

彼が入ったことで、日本側の設計者をはじめとする関係者とのコミュニケーションと ベトナム側のエンジニアへのフィードバック、あるいはその逆が 円滑にできるようになり、オフショア開発のスピードも品質も格段に向上しました。

 

○採用がオフショア開発の運命を決める

 おかげさまでオフショア開発を順調に進めることができたため、今年の夏にベトナム側のメンバーを追加で採用することになりました。

採用する際に質問することは、日本でもベトナムでも大きな違いはないと思いますが、 面談ではとにかく妥協せず質問しました!

履歴書(Curriculum Vitae:CV)に素晴らしい経歴が並んでいても話してみると「あれ?」と思ったり。 逆に、CVには表現できていないけれど、高い技術・プロ意識を持っているエンジニアだったり。

妥協なく優秀な人材を集めることができ、無事に7月に5名追加しました。

新しいメンバーが入ったことで既存のメンバーもよい刺激になったようで、入る前よりも良い雰囲気で働いてもらっています。

こぼれ話ですが、今回は追加採用だったため、既存のメンバーとの相性も考慮しました。 そのために、「どんな職場で働きたい?」という質問をしてみたのですが、ほとんどの候補者が答えたのが 「Happyな職場」 でした。

Happyな職場…私には出てこない発想で目からうろこでした。Happyにこしたことはないですね。イーウェルはどうでしょう。笑

現在、ベトナム側のメンバーは切磋琢磨して、良い雰囲気で働いてくれているようです。 ちょっと話はそれますが、出張中にたまたまこの夏採用したメンバーの結婚式があったので招待してもらいました。

その時の写真

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○会うは別れの始め

 5名追加採用することができましたが、1年前に採用したベトナム人メンバーのうち2名はやめてしまいました。

1名は、彼のやりたことと弊社から与えられる仕事がミスマッチだったことが原因です。 私たちもビジネスですから、彼の希望を叶えられなかったのは仕方がなかったと思っていますが、 採用時に認識をあわせるのはとても重要だと感じた1件でした。

もう1名は、友達が立ち上げたスタートアップの会社に入って一緒にやっていきたい!という理由でした。 イーウェルには感謝しているけど、友達と一緒に新しいことを始めたいんだ!ということで意思は固かったです。 こういった理由で転職することはベトナムでは珍しい話ではないそうですが… 長く働いてもらえるようにこれからも試行錯誤しないといけないと思います。

 

○オフショア開発のQCD

 ということで、現在のベトナム側の体制としては通訳と翻訳をしてもらうコミュニケータ1名、エンジニア7名となっています。

日本で基本設計をした案件を、詳細設計→製造→単体試験 フェーズを担当してもらっています。 オフショア開発が完了したら日本側で受け入れテストです。 日本側から提示したスケジュールは通訳・翻訳のコストも考え、少し余裕をもって引いているのですが、 日本側で開発するのと大きく変わらないスピードで開発してくれます。(Delivery:〇)

品質については、まずまず。大きなトラブルはありませんでした。 当初は、基本設計に書かれていることが実装されていなかったり、テストが十分でなかったり、問題が多かったです。 それはベトナムでの開発の進め方と日本(イーウェル?)の開発の進め方に違いがあることも原因のようでした。

(Quality:△)

ですが、いろいろな案件をこなしていく中でベトナム側のメンバーも慣れてきたのか徐々に品質はよくなっています。 日本でも業務知識がないのとあるのとでは開発効率が違いますね。時間が解決してくれることかもしれません。

コストについては、今も順調ではありますが、人数が増えて出せる案件が増えれば、効果があがりやすいので オフショア開発できる案件の幅を増やせるように、日本側のメンバーが頑張るところです。

(Cost:〇?)

 

○そのほか、ふりかえりと今後について

 昨年から本日までベトナムへの出張、9回。 特にオンサイトのエンジニアに入ってもらうまでは、案件の細かい部分を伝えるために 毎月出張してベトナムでコミュニケーションをとりました。大変でしたが、良い経験となりました。

私はベトナム語はもちろん、英語もできないので直接ベトナム側のメンバーと話すことはできませんが、 彼らが開発したソースコードは言語の壁なく、読めます。 当たり前のことかもしれませんが、住む場所や育ってきた文化が違っても同じエンジニアなのだなと感じますし、 高い技術を持っている彼らからは学ぶことも多いです。

一方で、ベトナム側のエンジニアからは日本の開発の進め方から学びたいという声も多くあり、 彼らの日本のイメージが私たちの振る舞いで決まるのだな、と思うと日々身が引き締まる思いです。 今回書ききれなかった小さな課題はありますが、 より多くの案件をオフショア開発に出せるよう、オフショア開発をもっと成功させるよう日々取り組んでいこうと思います。

 

○おまけ:9回ベトナムに行った私のおすすめ

HUONG SEN …スパ。薬草風呂とマッサージがセットで日本円で2000円を切ります!(2017年11月時点) 日本語はもちろん、英語も通じないけど、何とかなるのでぜひ行ってみてください。 (ガイドブックに載っているようなマッサージは高くて行ったことない)

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