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株式会社イーウェルのエンジニアが社内エンジニア系イベント等の情報を発信するブログです。

AzureでAIを

こんにちは!
IT企画本部IT管理部クラウド推進PJよりお届けします。


我々クラウド推進PJは、弊社Azure環境の共通基盤の管理、
ルール整理等を担っています。

今回は、AzureのAIサービスについて簡単にご紹介します。
というのも、弊社でもついにOpenAIを使うことになり...そうなのです。

 

 

■業務でAIを使えるのか

まず一言にAIといっても色々なものがあります。

・絵を書いてくれる
・音声を文字にしたり、写真から文字を抽出したり、その逆
・大規模データから必要な統計をとってくれる
・現状のデータから未来を予測する

これらはすでにあるサービスでしたが、AIの強みである"学習すること"を得て
より強力になりました。
今まではそのサービスの機能追加/拡張/強化を人の手で行っていましたが、
AIにフィードバックを与えることでAI自らが良い方向に進む、というものです。

こんな便利なもの、日々の業務で活用できたら最高ですよね。
仮に私がプログラマーだとして――

私:AIくん、キミはPythonのマスターだ。○○な処理を教えて
AI:り。例を3つほど挙げとくから選んでくれ
私:助かる~

――とか、

私:上司への障害報告書だるい。。。AIくん、キミは優秀な営業だ、障害の報告書書いてくれ。
 いつどこでこんなことがありましたよ、原因はこうですよ。
 対策はイイ感じによろしく。
AI:り。報告書を送るときのメール文面も書いとこか
私:助かる~

――とかとか、夢は広がりますよね。。。

……しかし、日々の業務で使うには1つ問題があります。

AIの強みは学習であり、そのためにはインプットが必要です。
我々からの指示/命令はAI側で保持されます。
つまりはAIサービスの運営業者に業務情報を提供し続けるのと同義です。
……もし我々のクライアントの個人情報でも漏れた日には...(;゚Д゚)

 


■Azure OpenAI Service

・業務でAIを使いたい
・でもデータは渡せない

その問題を解決するのが『Azure OpenAI Service』です。
簡単にいうと、
ChatGPT等が使えるけどAI運営業者にプロンプト(インプット)データが蓄積されない
というものです。そのまんまですね。

Azureの自テナントに『Azure OpenAI Service』を構築することで
AIの便利なとこだけが使えるようになるわけです。
さらに専用のCosmsDBを用意すればAIとのやりとりを保持することも可能です。

ちなみに使用料はAIモデルと使用量に比例します。
例として、ChatGPT3.5であれば100文字入力→応答1000文字で約0.5円です。
↓参考↓
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/cognitive-services/openai-service/#overview


というわけで今回は『Azure OpenAI Service』のご紹介でした。

そんな『Azure OpenAI Service』ですが、
これから検証開始です。
うまくいくといいなぁ。。。
めんどうな報告書は全部AIくんに書いてもらいたいなぁ。。。

……そもそもめんどうなコトが起きなきゃいいんですが。


以上です。